クラウドでのエンタープライズ分析に関し、Teradata Vantage は他を圧倒しています。Amazon Web Services(AWS)をVantageと併せて活用することにより、お客様は高度な分析を最大限に実現できます。
Teradata Vantage on AWSでは、必要に応じて拡張を行ったり、使い慣れたビジネスインテリジェンス (BI) およびビジュアライゼーションツールとシームレスに統合したりできます。ユーザーは、Vantageのほか、Amazon S3、Amazon EMR、Hadoop、その他のデータ・ストアのいずれにおいても、データから革命的な洞察を得ることが可能です。
テラデータは、「アドバンストテクノロジーパートナー」および「アドバンストコンサルティングパートナー」としてAWSパートナーネットワーク(APN)に名を連ねています。2015年より、テラデータのソフトウェアとAWSのサービスおよびリソースの連携を最適化すべく協働し最近も、Amazon EBSマルチアタッチ機能のローンチ・パートナーを務めたほか、AWS re:InventでAmazon EBSの専門家と共同発表を行っています。
Vantageは、以下を含む多くのAWSファーストパーティ・サービスと統合します。
Amazon CloudFormation |
Amazon EMR |
AWS Direct Connect |
Amazon CloudWatch |
Amazon Kinesis |
AWS EKS |
Amazon EBS |
Amazon QuickSight |
AWS Glue |
Amazon EBSスナップショット |
Amazon S3 |
AWS KMS |
Amazon EC2 |
Amazon SageMaker |
AWS Lambda |
お客様はそれぞれのVantage環境でできるだけ多くのクラウドネイティブ機能を使用できることを望んでいるため、AWSファーストパーティ・サービスとの統合は重要です。これにより、ユーザーは分析プロセスの最初から最後まであらゆる面で革新の新しいソースを活用できます。
いくつかの例を見てみましょう。
AWS GlueとTeradata Vantage
AWS Glueは、フルマネージド型の抽出および変換、読み込み(ETL)サービスです。お客様はこれを活用して、分析に向けデータを簡単に準備し読み込むことができます。AWSに保存されているデータをユーザーが指示するだけで、AWS Glueが関連するメタデータ(テーブル定義やスキーマなど)を検出し、AWS Glueデータカタログに保存します。カタログ化されたデータは、直ちに検索およびクエリー、ETL可能となります。
AWS Glueはサーバーレスで、AWS Glueデータカタログと呼ばれる中央メタデータ・リポジトリと、PythonまたはScalaコードを自動的に生成するETLエンジン、そして依存関係の解決およびジョブの監視、再試行を処理する柔軟なスケジューラで構成されます。VantageはAWS Glueによってネイティブでサポートされてはいませんが、データはカスタム・データベース・コネクタを使用してAmazon S3にインポートできます。以下の図は、VantageとAmazon S3の間のデータの流れを示したものです。
Teradata VantageとAWS Glueの詳細については、こちらの共同ブログ記事をお読みください。
Amazon QuickSightとTeradata Vantage
Amazon QuickSightは、クラウドを利用した高速のビジネスインテリジェンス・サービスで組織内のすべての人員に簡単に洞察を提供できます。フルマネージド型のサービスであるQuickSightを使用することにより、ML Insightsを含むインタラクティブなダッシュボードを簡単に作成および公開できます。このダッシュボードはどのデバイスからでもアクセス可能であるほか、アプリケーションやポータル、ウェブサイトにも組み込むことができます。
VantageとAmazon QuickSightを使用することで、以下を実現できます。
- 速やかに開始可能 – サイン・インしてデータソースを選択し、数分で可視化を実現
- 複数のソースからデータにアクセス可能 – Vantageを使用ファイルをアップロード、またはAWSデータソースに接続
- 動的な可視化を活用可能 – 選択したフィールドに基づき、スマートかつ動的な可視化を実現
- 素早く答えを取得 – 大規模なデータセットでインタラクティブな可視化を素早く実現
- データによるストーリーテリングを実現 – データ・ダッシュボードとポイントインタイム・ビジュアルを作成し、洞察を共有して他のユーザーと協働
Amazon SageMakerとTeradata Vantage
フルマネージド型サービスであるAmazon SageMakerは、マシンラーニング・モデルを素早く構築・トレーニングおよび展開する機能を開発者とデータサイエンティストに提供します。SageMakerはマシンラーニング・プロセスの各段階における作業を軽減し、高品質なモデルの開発を容易にします。
SageMakerとVantageの連携には、2つのユースケースがあります。
- データはVantageに存在し、モデル定義とその後のスコアリングの両方にSageMakerを使用するケース。この場合、SageMakerがモデル開発目的でトレーニングおよびテスト用のデータセットを使用できるよう、VantageがAmazon S3環境にデータを提供します。Vantageはさらに、SageMakerによるその後のスコアリングのため、Amazon S3を介してデータを提供します。このモデルでは、Vantageはデータ・リポジトリの役割のみを果たします。
- データはVantageに存在し、モデル定義にSageMaker、その後のスコアリングにはVantageを使用するケース。この場合、SageMakerがモデル開発目的でトレーニングおよびテスト用のデータセットを使用できるよう、VantageがAmazon S3環境にデータを提供します。Vantageは、Vantage Advanced SQLエンジンまたはマシンラーニング・エンジンによるその後のスコアリングのため、SageMakerモデルをVantageテーブルにインポートする必要があります。このモデルでは、Vantageはデータ・リポジトリとスコアリング・エンジンの役割を果たします。
Teradata Vantage on AWSの詳細については、AWSパートナーネットワーク(APN)サイトにある共同ブログ記事をお読みください。また、テラデータが参加しているAWS ISVワークロード移行プログラムについてもご確認いただけます。