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Native Object Store (NOS)で始めよう

クラウド・オブジェクト・ストアを検討されているなら、Teradata Vantage 2.0 aaSを使用してAWS-S3とAzure Blobのオブジェクト・ストアにオンデマンドで簡単にアクセスしましょう。

William Kulju
William Kulju
2020年7月5日 6 分で読める
Mythbusters NOSに関するお知らせ。
AWS-S3やAzure Blobのようなクラウド・オブジェクト・ストア・サービスの普及は、この数年間で爆発的に促進されました。サービスがシンプルで使いやすく、メンテナンスの負担が少ないうえ、費用対効果も高く、簡単に拡張できるためです。テラデータの多くのお客様と同様に、クラウド・オブジェクト・ストアが自社のITエコシステムに理想的な形で適合しビジネスに貢献するかどうかを見極めるため、実験的な試みを重ねてきている組織もあることでしょう。あるいはさらに一歩先を行き、企業データレイク戦略全体をクラウド・オブジェクト・ストアに基づいて策定している組織もあるかもしれません。

クラウド・オブジェクト・ストアの採用を検討されているエンタープライズ企業へご紹介したいのがテラデータが2020年7月7日に一般向け提供を開始したTeradata Vantage 2.0 aaS on AWSおよびon Azureです。これを使用することにより、AWS-S3とAzure Blobのオブジェクト・ストアにオンデマンドで簡単にアクセスでき、アプリケーションおよびエンドユーザーに対する完全な透明性も確保されます。このNative Object Store (NOS) という追加料金不要の新機能により、Vantageユーザーは、既存のSQLスキルおよびお好みのツールを使用して、アクセスを許可されているAWS-S3バケットまたはAzure Blobコンテナ内のJSON、CSV、またはParquet形式のデータを活用できます。

Native Object Store (NOS) で新たなビジネスバリューを引き出す
Vantage with Native Object Storeは、クエリー時にデータが存在する場所(オブジェクト・ストア内)で読み取りを行うため、データをレプリケートする必要がありません。

Native Object Storeによって以下のビジネスバリューの実現が可能になります。
  • Teradata Vantageのパワーおよび並列性、拡張性をクラウド・オブジェクト・ストアベースのデータレイクへと瞬時に提供し、新規および既存の両分析ユースケースにおいて洞察までの時間を大幅に短縮する
  • エンドユーザーであるアナリストがクラウド・オブジェクト・ストア内の半構造化データをアドホックに探索したり、すでにVantageにあるリレーショナル・データと相関させようしたりする際に直面しやすいデータサイロおよびスキル障壁を排除する
  • 低コストかつ常時オンラインのクラウド・オブジェクト・ストアにアーカイブされた大量のコールド・データを簡単に検索できるようにすることで、データ保持義務に対するコンプライアンスを向上させる
  • 管理者や他のユーザーがクラウド・オブジェクト・ストアから大量のJSON、CSV、またはParquetデータを1回のINSERTでVantageのリレーショナルテーブルに素早く取り込めるようにすることで、新規および既存のデータ読み込みのワークフローを大幅に簡素化する/SELECT command
  • サードパーティのビジネスパートナーまたはベンダーがAWS-S3バケットまたはAzure Blobコンテナを介して共有したIoTセンサー、ウェブログ、およびその他の豊富なデータセットに直接アクセスする
実際のユースケースで結果を実証済み
極めて重要なポイントですが、Native Object Store (NOS)  は、テラデータのお客様およびパートナー数十社とのコラボレーションによって開発されました。詳細に及ぶアルファおよびベータプログラムを通じ、各社からユースケースおよび要件について貴重なアドバイスやフィードバックを得て構築されています。だからこそ、Native Object Store (NOS) は真のビジネスバリューを生み出すと確信して、自信を持ってご紹介できます。

たとえば、あるお客様は、Native Object Store (NOS)を使用してAWS-S3からVantageにCSV形式のデータを取り込み、既存のデータ読み込みのワークフローと比較して98%の高速化を果たしたと報告しています。また、別のお客様は、Native Object Store (NOS)活用で、データがVantageリレーショナルテーブルにあったときとまったく同じSQLを用いてAzure Blob上にある数百万行ものParquet形式のアーカイブデータを検索できたとのことです。さらに別のお客様は、AWS-S3にストリーミングされる複雑なJSON形式のデータを読み取るため、Native Object Store (NOS)を使用してTableauでニアタイムのダッシュボードを作成しました。

サンプルコードを使用し、Vantage With Native Object Storeを体験
是非貴社にてVantage With Native Object Storeをご体験ください。スムーズにお試しいただけるよう、テラデータでは入門ガイドを作成し、AWSまたはAzure環境向けのTeradata Vantage 2.0 aaSで機能するサンプルコードをご用意しています。提供されているサンプルデータを使用してテスト用AWS-S3バケットまたはAzure Blobコンテナをセットアップするだけで(場合により、貴社のクラウド管理者によるサポートが必要です)、サンプルコードをコピーして使い慣れたSQLエディターに貼り付け、Native Object Store (NOS) を直に体験できます。まだ環境をお持ちでなく、Native Object Store (NOS)の動作をすぐにでもご覧になりたい場合は、こちらの短いデモビデオをご参照ください。このビデオでは、Native Object Store (NOS)を使用してデータをローカルテーブルに読み込む方法をご説明しています。いくつかのサンプルを実行したら、ぜひサンプルコードを変更し、貴社のデータで実行してみてください。

また、データベース管理者向けに、 Native Object Store ・オレンジブック(サイン・インが必要です)もご活用いただけます。ここでは、セットアップや管理、クエリーの最適化、セキュリティ管理、診断、ワークロードマネジメントなどを網羅した詳細情報をご提供しています。必ずこのオレンジブックをお読みになり、Native Object Store (NOS) をご利用の際にお役立てください。また、Native Object Store (NOS)関連の更新に関するリリースノートもご確認ください。

Teradata Vantage with Native Object Storeの使用開始に際しての詳細情報や、貴社のユースケースに対するNative Object Store (NOS)の適合性の確認、ライブデモの手配については、テラデータまでお問い合わせください。
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William Kulju について

William Kulju is a Senior Product Manager at Teradata with 20 years’ experience in enterprise data management and big data analytics. William enjoys working with customers to build solutions they will love.  William Kuljuの投稿一覧はこちら

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